おりえのあとりえ

宗谷織衛のあれやこれや

第三回ゆらぎPF卓「雲間に月を探して」


 言語学者マクスウェルが見つけた『死の宝珠』への手掛かり、それは屍王ウェイヴィヒルの残した三つの秘宝だった。
 その一つ、死の剣『ルナブランド』の伝承はシェリアックスにあると聞き、一同はマクスウェルの案内で一路アヴィスタン南西へと向かう。

 神魔アスモデウスが統べる秩序と苦悶の国シェリアックス。
 例外なき身分の壁と統制された搾取、それらを縛る無数の法『アスモデウス律法』によって維持される、恐らく世界でただ一つのデヴィル信仰を国教とする国家。
 連綿たる搾取の樹形図と、法と秩序に則った奸計――誰もが人を陥れ、這い上がろうともがく悪意の坩堝である。

 

 君たちはマクスウェルの手引きでシェリアックス貴族の晩餐会に客として招かれることに成功した――何を隠そう、マクスウェル氏はシェリアックスの貴族であるラタリオン伯爵の叔父なのだ。
 伝承、民話、それらを好む貴族たちのささやかな集まりの中で、貴族たちに上手く取り入り、剣に繋がる伝承を聞き出さなくてはならない。
 しかしシェリアックス貴族の晩餐会は単なるパーティではない。貴族たちが利権を高めるために相手を出し抜く隙を伺い、商人たちが己を売り込み少しでも多くの利益を得るために血眼になり、下女たちすらも成り上がるために密やかに男を誘い、主君の夫人を陥れようとする、政治的闘争の場であった。
 加えてそこに、奴隷解放を目指す反体制勢力『ベルフラワー・ネットワーク』が潜り込み、それを探すデヴィルが目を光らせている――。

 

 デヴィルに目をつけられても、マクスウェルの権力を損なっても、秘宝について知られても、このか細い手掛かりは途切れてしまうだろう……。
 君たちはマクスウェル氏の面目を守りつつ、秘宝に繋がる秘密を悪意あるものから隠しながら、剣の伝承を探り当てなくてはならない。

 

 

 日時 12/9(土) 13:00~

 レギュレーションは前回と同様。

 キャラクターレベルが3になったことで特技修得が可能になっています。ご注意ください。

 

※DMが公式のシェリアックスガイドを未読なので、公式設定と食い違うことがあります。ご了承ください。日本語訳版出てくれ頼む。